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借金は社長の器を作る。後継して借金を引き継いだ社長は成長がワープのように前に進む。

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このテーマ。どういうこと?って言われそうなテーマでw ちょっと書くの迷いましたが、あくまで僕の持論ということで今日はこのテーマで書いてみたいと思います。

家にテレビがない生活になって早一年が経ちましたが、テレビをみていた頃を振り返るとたまに経営者の波乱万丈の人生の話や、こんなに借金がある!?みたいな番組が放送されてたことを思い出します。テレビ的には「こんなに何億も借金あるんだ!ヤッベー!」というメッセージくらいしか伝わってきませんでしたが、借金がそのままヤバイ事かというとそうではないと思います。

ちなみにこの話は、事業における借金のことであり、個人の借金とは全く違います。個人の借金は消費のための借金、事業の借金は次の利益を生むための借金だからです。

私の友人の同い年くらいの女性経営者で、昔20代の後半に父が急死され急遽入社し会社と約2億円の借金を引き継いだ方がいます。当時のことを思い出すと、会う度に、話す度に泣いていたことを思い出します。それまで普通の会社員だったその方がある時突然2億という借金とその返済に直面したのです。

2億なんて無理。というか一体どうすればいいのか。と、途方にくれていました。周りの先輩経営者たちによる様々なアドバイスやサポート、具体的なヘルプで支えられた結果、その方はそれから3年もすると、半分近く返済を完了し、会社もスリムに変化させ現在非常に健全な経営をされる立派な経営者になられました。

本当に驚くべき成長です。彼女は今後2億くらいの借り入れはなんとかできそうだという感覚をもつはずです。何が変わったのか。それは金銭感覚です。2億という金額がどんな金額なのか、実感をもって理解できたということです。

どういうことかもう少し詳しく説明します。小学生のおこづかいって今いくらくらいなんでしょうか。僕の小さい頃はたしか500円くらいだったと思います。その頃の僕にとって、10000円という金額はどうやったら手に入るのか、どのくらいのものが買えるのか、ピンときていませんでした。

大学生の頃。初めて買った中古車のマーチは19万円でした。300万円もする新車の自動車なんて、どうやって買えばいいのか考えたこともなかったように思います。もったことがないのでイメージがつかないのです。

今の私は1億円を借り入れたことはありません。だから、1億の借り入れってどのくらいの返済なのかイメージがちょっとつきません。ましてや2億の借り入れなんて怖すぎて全く考えていません。それを彼女は自分の意志とは関係なく天から試練として与えられたのです。与えられてしまったら乗り越えるしかありません。これを乗り越えた時、2億という金額の金銭感覚(イメージ)を掴むのです。

地元の経営者で先代から50億近い借金を引き継いで後継された凄まじい過去を持つ社長のお話を以前聞きました。50億なんて私には全くイメージできません。毎月の返済がきっと数千万円でしょう。ホント全くイメージできないw

きっとその社長も後継した時は、絶望と、全くイメージできない50億の借金の前に立ちすくんだことと思います。詳細は省きますがその社長は現在はその50億の借金の問題をクリアにし、次々と事業展開をかけていらっしゃいます。その新規事業に投資する金額は1つの事業で10億とか15億という単位です。

僕からするともう桁が違います。その社長は50億の金銭感覚を手に入れたので、10億や15億の投資はなんとかなる数字になっているのです。本当にすごいことだと思います。

普通、会社を立ち上げて50億の借金をすることなんてまずありません。なぜなら金融機関が貸すわけがないからです。ですから、事業の規模に見合った借り入れしかできません。社長は事業規模を大きくしながら、初めて経験する借り入れの金額を一つ一つビビりながら乗り越えていくのです。

ところが、先述のような経営者は先代から望まない億単位の借金を引き継ぎました。これを克服することができたらいきなり金銭感覚が大成長します。そして金銭感覚の桁が増えるごとにチャレンジできる事業の規模が大きくなります。

もちろん借り入れというのはないに越したことはありません。しかし、借り入れをしないという選択肢は経営者としての成長のスピードを遅くしてしまいます。無借金の優良企業を引き継ぐことは幸せなことかもしれませんが、自前の現金だけでやっていくのではレバレッジが効かず、大きな成長は望めません。借り入れゼロだとまずは、1000万円の借り入れの金銭感覚も身につかないのではないかと思います。

経営者を目指すのであれば借り入れを必要以上に恐れることないように、また実力以上の借り入れは将来の倒産を招きますからそのさじ加減を大切に、適度な借り入れで事業にレバレッジをかけて成長させていくものだと僕は考えています。

先代から引き継いだ借金は、負の遺産ですが乗り越えれば大きな経営者の資産になります。そういう境遇にある経営者には諦めることなく乗り越えていってほしいなと思います。また、僕自身も今の借り入れをしっかりコントロールして事業を成長させていける経営者になれるようにこれからも努力していこうと思います。

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